その昔、パブロ・ピカソは「私が紙にツバを吐けば、額縁に入れられ偉大な芸術として売りに出されるだろう」と豪語したという、と先日読んだ本に書いてありました。
このピカソの例はブランディングに成功した最たる例であるといえます。
ブランディング(英: branding)とは、ブランドに対する共感や信頼など顧客にとっての価値を高めていく企業と組織のマーケティング戦略の1つ。ブランドとして認知されていないものをブランドに育て上げる、あるいはブランド構成要素を強化し、活性・維持管理していくこと。
コアマン社からこのたび発売される「リボルバーケース」なる小物入れは、誰もが小さいころに使った覚えのある、むかし懐かしい菊型のガン玉ケースなんですが、それにコアマンのロゴが入ることによって、古臭さを感じさせない最新アイテムとして生まれ変わります。
泉裕文『釣りのお共に。』
名前もいいじゃないですか。形状が回転式拳銃の弾倉に似ていることから、リボルバーケースだなんて。
元々の名称は「菊型ケース」ですよ、「菊型ケース」だなんて昭和の雰囲気満載ですw
用途もスナップ入れやスプリットリング入れなど、現代のルアーフィッシングにマッチした使い方の提案もされているってことで、間違いなく売れるでしょうね。
でも、もしボクの方が先にこの便利さに気づいて使っていたとしても、
「へー、便利そうだね」
「でも、ダサいね」
で終わってしまい、ルアーマンの間で広まることはないでしょうけど、泉さんが使ってるといえばたちまち広がっていくでしょう。
これがブランドの力なんですね。一見するとダサいものでも魅力のある商品に変化させてしまう魔力です。
これが、そこらのへっぽこメーカーだったら、だだロゴを付けただけでは売れません。シーバスルアーの世界で確固たる地位を築いたコアマン社だからなせる業だと思います。
実際使いやすそうだし、お値段も1個150円と変にプレミア価格をつけないってところも、更にユーザーを引き付けてしまう魅力なんでしょうね。
これで需要に合っただけの供給をしてくれたら二重丸なんですけど、そのへんはどうなのかな?
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