シラス漁の解禁について思うこと

写真出典:静岡市

春になりますと駿河湾ではシラス漁が解禁になります。

ボクはあんまり好きではありませんが、生シラスの刺身を心待ちにしておられる御仁も多いことでしょう。

小さいサイズの釜揚げもしくは干したものを、白いご飯の上にかけてしょうゆをちょっと垂らして食べるのは大好きですw

シラスの漁期

解禁というからには禁漁期があるということですが、静岡県の規定では1/15~3/20までのたったの2か月あまりしか禁漁期間がなく、その他の期間は取り放題みたいです。

ですので、テレビなんかでシラス漁の解禁が待ち遠しいなんて言ってますが、2ヵ月前までは普通に食べることができたんで「そんなに待ったの?」って感じですw

でも、毎日毎日とれるではなく、海が時化た場合は漁に出られませんし、シラスだって黙って網につかまるだけじゃなく、ちゃんと網から逃れる術だって心得ています。

漁船が入って来られないような浅場に逃げたり、時にはテトラポットの中にだって逃げ込みます。

シラスとは?

シラスというのは幼年期の魚の体色が透明なものの総称ですが、一番なじみがあるのはカタクチイワシの幼魚です。

シラスと呼ばれる状態のサイズはおよそ3センチまでで、それ以上になってくると体色が銀色を帯びてきて、途端に商品価値が下がります。

そのサイズになるまでの期間はどのくらいかといいますと、時期や海域にもよりますが、産卵後2~3ヵ月までがシラスの状態とになります。

カタクチイワシの産卵はほぼ周年行われていることから、ほぼ年間を通して漁を行うことが可能な状態です。

でも、禁漁期間が短くない?

静岡県漁業調整規則によりますと、水産資源を守るため、資源によって採ってはいけない期間や、採ってはいけない大きさを決められています。

 

シラス(カタクチイワシ)は通年産卵が可能で「まだ資源量が豊富」といったって、禁漁期間がたったの2か月くらいじゃ短いような気がするんですけど・・・

アユとかだったらわかりやすいんですけど、10月の産卵の頃から、稚鮎が川に上ってしまう5月までなので、産卵する個体と子供の個体の両方を保護してるっていうのは分かります。

でもシラスの1/15~3/20までっていうのが、ただ単に漁になりにくい時期を選んでいるような気がしてなりません。

通年産卵するといったって、極寒期には温暖な静岡県でも水温が12度くらいまで下がるので、産卵行動も少なくなるでしょうし、エサとなるプランクトンだって少なくなる時期ですから、夏場のように成長スピードも速くはなさそうです。

ボクが思うに、秋の大産卵シーズンに産卵されたシラスは1/15日までに漁獲して、その後の冬の時期に産卵された物は数が少なく、しかも栄養分となるプランクトンが少ないため成長も遅く、禁漁期に当たる2ヶ月間の間には、漁獲量も少ないため獲るのをやめて、

「禁漁期を設けて資源保護もちゃんと考えてえますよ」っていうのをアピールしているだけなんじゃないかなと思います。ホントはただ獲れないだけなのに・・・

年中解禁にするより、少しでも禁漁期間を設けるのは悪いことではないですが、

資源保護をもっと考えるのなら、逆に夏場の2ヶ月間とかの方が産卵数も多そうなので資源保護にもつながると思います。気温も高いので獲ったシラスも傷みやすいんで、こっちの方が好都合だと思いますが、

獲れる時期に獲れるだけ獲るっていう日本の悪しき伝統漁法が残っているため、冬のこの時期の禁漁期間になっているのではないかと思いました。

シラス漁船も昔よりは減りましたが、意外と定年後のじいさんたちの乗船率が高くて、続いているみたいです。他の漁業者は減る一方なのにシラス船だけは割と人気みたいです。

ボラにも禁漁期があるみたいだぜ

調べていてちょっと気になったのが、ボラにも禁漁期が設けられているっていうことでした。

当歳魚(生まれて1年目まで)に限ってということですが、1/1から7/31まで禁漁だそうです。ボラの当歳魚にどういった利用価値があるのか分かりませんが、決まりだそうですのでちゃんと守りましょう。

静岡県でボラを食べるところなんて西の方だけだと思います。他の地域ではまったく食べる習慣がないので、本当になぜボラが保護されているのか理解に苦しみますw

しかも、半年以上もの間禁漁なんて、優遇され過ぎだぞ!

 

そのほか、漁業権のところにハバノリって書いてあったので思いだしたんですが、ボクの子供の頃もハバノリってけっこう高いなと思っていました。5枚で500円くらいしたんですが、今は1枚で500円くらいするんですよね。

獲れなくなっているからしょうがないんですが、シラスもいつかはお椀1杯5000円くらいになる日も来るのかもしれませんね。

そのために今のうちに資源保護にもっと力を入れといた方がいいんじゃないかなと思ったところです。

 

Commentsこの記事についたコメント

2件のコメント
  • エビちゃん より:

    確かに禁漁期間の短さについては自分も同意ですね。

    桜エビの様に春と秋だけ解禁にしてくれたら、港に入ってくる鰯の量も増えて色々楽しい事になりそうなのですがw

    シラスは美味しくて好きなのですが、鰯の幼魚を大量に捕獲してしまうという事は、食物連鎖ピラミッドの底辺近くを減らしてしまうという事ですよね。
    シラスの捕獲を減らせばその他の魚のエサが増えるという事に繋がって海がより豊かになると思うのですが…。

    そして、より豊かになってその他の魚の数が増えたらまた色々と楽しい事になりそうですよねw

    • かえるくん より:

      >エビちゃんさん

      さくらえびは由井と大井川だけと港が決まってますから、禁漁期間が長くても
      取りあいが起こらないからいいんでしょうね。
      それに比べてシラスはどの港でも取ってますから、全漁協を束ねるのは難しいんじゃないでしょうかね。

      シラス漁が始まる前はシラスが増えすぎないために他の魚が捕食して均衡を保っていたのだと思いますが、
      今は他の魚が食べる分のシラスを人間が捕獲してますんで、その分大型魚は減っているはずですよね。

      1回試しに1年間くらい禁漁にしたらおもしろいことになりそうですね。

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