シマノバンタムといえば、ボクが小学生のころお年玉を貯めて購入したロッドがそれでした。
時は流れ、バンタムが復活したということで、釣り具屋に行くとバスコーナーにバンタムの特設コーナーなんかも作られており、シマノが本気でバスに力を入れ直しているのが感じられます。
ボクはバス釣りはやらないんですけど、海で使えそうなものはないかとときどきチェックだけはしています。
先日、そのバンタムコーナーを発見し、バンタムルアーのスケルトンモデルも飾られていたので手に取ってみたところ、ちょっと驚きを隠せませんでした。
わたくし仕事柄、樹脂成型品を見ると手にとってよく観察してしまう癖があるんですけど、バンタムルアーを手に取った瞬間、
「うわっ、ありえね」
と思ってしまいました。
金型の設計がちゃんとできていないと、成型品にヒケ(えくぼ状のへこみ)や、気泡なんかが入ってしまうことがあります。
普通だったら樹脂成型品はそれがあった時点でNGなんです。ところが、このルアーたちにはそれが普通にあるんです。
樹脂の厚みを均一にしないと、ヒケや気泡が生じてしまうので、普通だったら厚みを均一にするための工夫をするんですが、その工夫がないのです。
そんなダサい成型品を作っていたら、金型屋としたら100均のうんこみたいなプラスチックのおもちゃを作っている中国のメーカーと同レベルです。
シマノさんもシーバスルアーとかはちゃんとまともに作っているのに、このバンタムシリーズはひどかったです。生産国はインドネシアと書いてありましたが、テストなんかは国内でやったりするはずなので、設計・金型製作は国内で樹脂成型・組み立ては海外っていうパターンだと思っていたんですが、違うのかな?
もし国内設計・製作でこのレベルだったらちょっと恥ずかしいですね。それとも釣れれば何でもいいっていう考えで、塗装しちゃえばほとんど分からないから細かい形状は二の次っていう考え方なんでしょうか?
昔のアメリカンルアーっぽいデザインを目指しているのかもしれませんが、技術は進歩してるんで中身だけは最新を目指してもらいたかったです。
ルアー業界のことはちょっと分かりませんが、国内向けの樹脂成型金型製作に携わっている者の目からするとちょっとお粗末な感じがしました。
「広告費にちょっとお金が掛かっちゃったんで、金型費に回すお金が少なくなっちゃったからごめんね」
っていうのはナシですよシマノさん!金型にもっとお金を掛けて良い製品を作りましょう。
↓ これが一番ひどかったです。
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