かえるくんがホームグラウンドとしている焼津・小川港ですが、このたび焼津外港地区の護岸が水深7mから9mに増深されることが決定しました。
焼津漁港の外港西岸壁を増深 静岡県、水深9メートルに|静岡新聞アットエス
現在、焼津外港は半分くらいが9m護岸なのですが、大型巻き網漁船の荷揚げ混雑解消と耐震化のため、更に100m程水深9m護岸が増えることになります。
釣り人にとっても影響がありそうなのでメリットとデメリットを上げてみました。
水深9m護岸が増えることによるメリット
現時点での焼津港の水深分布なのですが、外港の大型巻き網漁船の接岸する護岸のみ9mで、外港のその他の部分は7m。新港の深い部分で7m、その他はだいたい5.5m前後となっています。
一部土砂の溜まりやすい部分などはもっと浅い部分もありますが、基本的にはこの数字が正しいと思われます。
現時点でも外港地区は焼津港内でも一番深い水深を誇っていますので、潮通しもよく、ベイトとなる小魚も入ってきやすく、それに連れて他の場所に比べて一番大型魚も入ってきやすい条件がそろっています。
今までよりもさらに深い部分が増えるということで、潮通しももうちょっと良くなります。水深が深いということは、深い部分では水温が安定しやすくなるので、真夏の高水温期や、真冬の低水温期にも他の浅いエリアより安定しやすくなるということになります。
ということは、魚にとっても過ごしやすい場所が増えるということになると思われますので、もしかしたら、真冬でもヒラメ。マゴチなどが港内に残ってくれるようになるかもしれません。口を使う使わないは別として・・・
そして、海底を掘るということは海底に段差ができるということで、その境目にはカケアガリが形成され魚の付き場としての要因となります。2mの段差なんでけっこう大きなカケアガリができそうですね。
逆に、今まであったカケアガリはなくなってしまいますので、これに関してはプラスマイナスゼロですね。カケアガリの場所が変わってしまいますので、また探しなおさなくてはなりません。その分ちょっとだけ手間かな?
水深9m護岸が増えることによるデメリット
9m護岸を増やすことの本来の目的は、大型巻き網漁船の水揚げ待ちの解消ですので、岸壁に大型漁船が接岸する割合が増えると予想されます。そうなると、「釣りという行為」自体をする場所がなくなってしまうということも考えられます。
朝早く起きて、勇んで釣り場に向かってみたら停泊船が多すぎて釣りをする場所がなかった・・・ということも今後起きてくるかもしれません。
大型漁船の出入りが激しくなるということは、そこで働く港湾作業従事者の方々も忙しくなるということになります。それらの方たちからすれば釣り人なんて、「ただ邪魔な存在」ですから、トラブルの無いようにしなければなりません。
本来漁港というものは漁業関係者や、港湾作業者のための施設です。ボクたち釣り人はその場所を借りて遊ばせてもらっているわけですから、港湾関係者の邪魔になるようなことをすれば「立ち入り禁止」という措置もありうるということを覚えておいてください。
ですので、大型漁船が停泊していたり、作業している場合にはそこには足を踏み入れないようにしたほうがいいですね。
もし、自分が働いている職場(オフィス)なんかで知らない人たちがバーベキューをやったりゴミをポイ捨てしたりしたら腹が立ちますよね?
ましてや、釣り人は商売道具の船に向かってルアーを投げたりします。あなたがもし自分の車の近くでキャッチボールされたらどう思います?
そう考えてみると、港湾関係者の皆さんは今までそれを大目に見てくれていたなんて心が広すぎます。
まとめ
水深9m護岸が増えることによるメリットとデメリットを上げてみましたが、いかがだったでしょうか。
これを読んでくれたあなたはゴミを捨てたり、作業の邪魔をしたりするようなことはしないと思いますが、世の中にはそれらを平気でするような人間がたくさんいます。
これまでに多くの港がそれらの問題により立ち入り禁止になってしまいました。焼津港でも立ち入り禁止区域が増えています。
これ以上立ち入り禁止区域を増やさないためにもマナーを守って釣りをしましょう。
最後に一言「マナーも守れないようなバカは釣りをするな!」
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