御前崎港にバイオマス発電所ができた場合に釣り人にどんな影響があるのか予測してみた

こんなニュースがありました。

御前崎港に木質ペレットを主な燃料とし、出力7万5千キロワットを有するバイオマス発電所の建設計画があることが、31日までに分かった。計画では民有地約8ヘクター...

 

御前崎港の西側埋立地に木材チップを燃料としたバイオマス発電所を建設する計画があるそうです。

このバイオマス発電所ができた場合の釣り人への影響を考えてみました。

多分、御前崎港終了ですね (゚´Д`゚)

はじめにバイオマス発電ってなに?

木材を加工して、建築材料や材木製品に加工した時に出る端材や、商品価値のない木材をチップ状にして、それを燃焼させ、その時出る熱によって蒸気を発生させ、その蒸気によってタービンを回して発電するという発電方法です。

使われる燃料は石油や石炭などのように、使えば地球上からなくなってしまうものではなく、木材のようにまた再生できるものを利用する。

燃焼させたときに二酸化炭素を発生しない、地球環境に優しいといううたい文句の発電方法のこと。(実際には燃焼時に二酸化炭素が発生するが、木材を植える(再生)するときに二酸化炭素を吸収してくれるので、プラスマイナスゼロで発生しないということらしい)

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海洋への影響はあるの?

木材チップを燃やすことによって蒸気を発生させてその蒸気でタービンを回して発電します。そのため、発電と同時に熱も発生します。その熱を冷ますために海水で冷やしたり、地域の暖房に使ったりするみたいですが、

建設される場所は港湾部で民家とは離れています。ですので、温排水として処理されるかと思われます。

温排水を排出するということは周辺の海域が温暖化するということなので、暖かい海にすむ生き物が住み着いたり、今までいた生物が環境の変化で姿を消すということになると思います。

「なら、温水メッキが釣れてラッキーじゃん!」

とか安易に考えがちですが、これまでいた生物がいなくなることの方がヤバいんじゃないかと思います。

磯焼けで海藻が生えなくなったり、漁業にも影響が出てくるかもしれません。たぶんその分また補助金をちらつかせて丸め込むんだと思いますが。かつての浜岡原発のときのように・・・

釣り人への影響は?

大アリだと思います。

再生可能エネルギーだから環境に優しいって言ったって、木材チップを燃やしてその蒸気でタービンを回して発電するわけですから、火力発電所みたいなもんです。

ホントの火力発電所は石油や石炭を燃やして発電するところが、燃料が木材に変わっただけです。

石炭や石油と違って質量あたりの発熱量が少ないので、燃料となる木材チップが大量に必要になると思います。

そうすると、燃料置場も広く必要ですし、多分輸入材ですから専用の船着き場もほしいはずです。ましてや燃えやすいものですから、夜中とかに人が立ち入りできないように厳重に管理されると思います。

そうしたら、建設予定地の御前崎港西側埠頭(赤灯方面)は部外者は完全にシャットアウトされてしまうのではないでしょうか。

出典:静岡県

 

現状でも、西側埠頭は釣りが許されているスペースがほとんどないので、場所取りの問題やトラブルが発生しています。バイオマス発電所が建設されたら釣りスペースはゼロになってしまうかもしれません。

残される釣りスペースは魚市場周辺などのロクな魚しか釣れない場所しかなくなってしまうので、ルアーマンにとっては魅力ゼロの港に変貌してしまうでしょう。

なにか手立てはないのか?

ないですね。

行政が原発マネーや港湾事業で潤っているので、それらを優遇していれば財政が破たんすることはありませんし、とくに釣り人のおかげで街が活性化しているとも思えませんし、ゴミ問題やトラブルが減ってむしろ喜ぶかもしれません。

「釣りしたけりゃ遊漁船で船釣りでもしたら」

というスタンスなんじゃないかと思います。陸釣りなんか、ほそぼそと営業している数件の釣具屋が儲かるだけなんで、大企業からの税金に比べれば「屁」みたいなもんです。

清水港もそうだと思いますが、県内屈指の好釣り場がなくなっていくのは寂しい限りです。

それに比べると、焼津市は海づり公園「ふぃっしゅーな」を整備したりして、釣り人も観光客の一部とみなして街づくりをしてくれているみたいなので、好感がもてます。

↑そう見せかけておいて、実は釣りは釣り公園のみでやらせて、残りの場所は釣り禁止にするつもりなのかもしれません。それは、今後の釣り人の行動次第かもね。

御前崎港も、もし全面釣り禁止にするのなら一カ所だけでも桟橋を伸ばして、そこを釣り専用に整備してあげて、入場料を取ってルールもちゃんと整備して解放すればいいのにと思います。

今は、アオリイカの時期になるとジジイたちが一人で5本も6本も竿を並べていますし、青物の時期には場所取りの徹夜組もいるとかいないとか?工事現場に入って釣りをしているバカもいるとききます。

入場料を取るということで、それらの釣り人もちゃんと管理できるようになります。堤防からブリが釣れる港なんて滅多にありません。そういった恵まれた環境を何とか残していってほしいです。

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