ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュのルアーフィッシングでの楽しみといえば、魚を如何に騙して口を使わせヒットに持ち込み、その後の強烈な引きを楽しむ「釣り味」と、釣った後の「食味」の両方が挙げられると思います。
釣りに出掛ければ毎回のように釣ることができる凄腕のアングラーですと、大物でもリリースしたりするのかもしれませんが、一般アングラーの場合、ソゲサイズはリリースして、それ以上はキープするっていうのがほとんどだと思われます。
ボクも基本的にはヒラメもマゴチも40センチ以上はキープする割合の方が多いかな(*´∨`*)
その基準に関しては人それぞれでいいと思います。初心者の方の初フィシュなんか、小さくても記念にお持ち帰りをしても全然問題ないと思います。
今回は、そんなお持ち帰りができるような魚が釣れた時、「スカリ」があるとすごく便利ですよってお話です。
釣りを終えるまで釣った魚を活かしておくことができる
活きたまま海水につけておくので、いつまでも元気なままです。バケツなんかに入れておいたらすぐ酸欠で死んでしまいますが、スカリだったら酸欠の心配はありません。
もっとも、40センチ以上の魚を入れておくようなバケツなんか普通売ってませんし、水を溜めるだけでもかなりの重労働になってしまいます。
ボクの使用している40センチ枠のスカリなら、50センチくらいのヒラメなら楽勝で入りますし、マゴチなんか尻尾を曲げれば60センチくらいまでOKです。
キープする場合、魚を絞めると思うんですけど、絞めた後の保存用にクーラーボックスをちゃんと用意してあればいいですが、ない場合すぐに家に持って帰らないとせっかくの魚が傷んでしまします。特に夏場なんか要注意です。
もし、スカリを持っていれば帰る直前まで魚を活かしたまま飼っておくことができるので、魚が傷むのを心配せずに釣り専念できますw
また、ランガンしたい場合でも車の助手席の足元に防水のビニールマットさえ敷いておけば、ちょっとくらいの移動なら魚たちも平気なので、ランガンだって普通にできます。
何匹も釣れてしまった場合でも入れ替えができる
今までに釣れすぎてしまって、スカリ君から「キャパオーバーだゼ!」と警告を受けたことはありませんが、ヒラメマゴチを5,6匹くらいまでなら入れたことがあります。
釣った魚の集合写真なんかみんなに見せたいじゃないですかw これはブロガーの性ですよね。
すべてを持ち帰らないとしても、最後までとりあえずスカリでキープしておいて、写真を撮ったらお土産分だけ残してあとはリリースするってこともできます。
1匹だけ持ち帰ると決めていて、とりあえず最初の1匹をキープしておいて、その後に更にデカいのを釣り上げたら入れ替えを行うってこともできます。
スカリ君って魚にも資源管理の面からみてもやさしいんですね。
小さな水族館を演出できる
港湾部でのフラット狙いの場合、ヒラメ・マゴチ以外にもいろんな魚が釣れる可能性があります。
ハタ類を筆頭に根魚類やタイ系も釣れてくる可能性があります。それらが釣れた時にスカリにキープしておけば死んじゃうことはないので、5目達成したときなんかに、
「港でグランドスラム達成や~!」
と一人、心の中でほくそ笑むことだってできますw
こういうのは、子供とか女性とかすごく喜びますんで、ファミリーフィッシングやデートフィッシングのとき重宝すると思います。
スカリを使う上で気をつけなければいけないこと
そんな便利なスカリですが、使うときに注意しなくてはならないこともあります。
それは、潮の流れと淡水です。
スカリというのは堤防際に付属のロープで吊るして設置するわけなんですが、潮の流れの緩い場所に設置しないといけません。
潮の速い場所に設置すると、スカリが流されてロープで斜めに引っ張られた状態になってしまい、魚を入れる部分が水の上にはみ出してしまったり、アミ部分が壁際の牡蠣殻なんかに引っかかってしまい、取れなくなる恐れがあります。
あと、前日に大雨が降った場合なんかですと、塩分濃度の薄い湾奥部なんかは表層の水が淡水になっている場合があります。
そこにスカリを浮かべておくと、海水魚であるヒラメやマゴチでもしばらくは大丈夫ですが、長時間置いておくとだんだん呼吸ができなくなって死んでしまします。
表層をコイが泳いでいるときなんかは注意した方がいいと思います。
まとめ
港湾部のフラットフィッシングにおいて「スカリ」はかなり使えるってことが分かっていただけたでしょうか?
値段も、タモ網なんかはシャフトとネットとジョイントと・・・なんてやっているとすぐに1万円を超えてしまいますが、スカリに関していえば1000円でおつりがきます。
最近はブランド名の入ったオシャレっぽい四角いスカリが登場してきましたが、昔からの丸い形が一番使いやすいと思います。
軽いし、タモの枠よりはコンパクトなので、持ち運びもそんなに苦ではありません。車のトランクに一つ置いておけばいろいろ重宝しますよ。
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