年に何回もやるものではないけど、でも一回くらいやっておきたいものってありますよね。
もうかれこれ5年くらいになりますが、我が家では毎年6~7月あたりにテナガエビ釣りに出掛けます。
この時期になると珍しく子供の方から「エビちゃん釣りに行こうよ」と誘ってきます。
普段は「夕方ちょっとハタ釣りに行こう」といっても、なかなか釣れないのですごく渋るんですが、こればっかりは簡単に、しかも数が出るものですから子供の中でも楽しい釣りというカテゴリーに分類されているようです。
今回はそんな子供でも簡単に楽しめるテナガエビ釣りの紹介です。
仕掛け
竿:ノベ竿の先端3節(1.5mくらい) テナガエビ専用のロッドでも可
糸:ナイロン0.8号を竿の長さ分くらい(もっと細くても可)
糸付のエビ針・ガン玉・自動ハリス止め(あると便利)
↑ うわーっ、見にくっ。
でもガン玉とハリス止めと針の位置関係はなんとなく分かっていただけたでしょうか?
市販のテナガエビ釣りの仕掛けは玉ウキが付いていますが、あれは不要です。
道糸の先端に自動ハリス止めを結び、その上に仕掛けが沈められるくらいの重さのガン玉を打ちます。
ハリスが0.2号くらいなので、ちょっと力を入れてひっぱると簡単に切れてしまうということと、針も細軸なので針を外すときに曲がったり折れてしまうこともよくあるので、ハリスの交換はけっこう頻繁に行います。
サルカンみたいに結ぶのではなく、挟むだけで止めることができる自動ハリス止めはあるとかなり便利です。
ハリスの長さは操作性を考えると、5センチくらいが今のところベストです。
エサはいつも赤イソメを使います。100円分買って行ってもいつも余りますので余分に買いすぎないようにしましょう。
購入時に注文できるなら、なるべく細いものを選んでもらった方がいいと思います。針も小さいですし、1回に付ける長さも1センチくらいですので、ふっとい物よりは細い方が針につけやすいです。
釣り方
ポイントがテトラというかブロックが並んでいるようなポイントなので、(足場はいいですよ)エビはブロックの穴の中や、影の部分に隠れています。
そういう部分に壁に沿って仕掛けをそーっと上から下ろしていきます。そうすると途中で仕掛けが止まります。
止まらない場合は違う穴を探ったり、底に付けてちょっと待ってみるのもいいです。
アタリが分かりにくい場合は竿を1~2センチくらい持ち上げてみると分かります。エビが持ってもぞもぞしているのが伝わってきます。
それがアタリというかエビがエサを捕らえた合図になります。でもそこからエサを口まで持って行って、口に針がかかるまでにはまだまだ時間がかかります。
大人にとってはそこの駆け引きが醍醐味なんですが、子供にはちょっと難しいので、
「仕掛けが重くなってから15数えたら上げていいよ!」
と教えています。状況にもよると思いますが、だいたいそのくらいの時間があればエビの口に針がかかっています。
エサがむやみに大きくなければそのくらいの時間がちょうどいいと思います。
そうしたら魚のような小気味よい引きを楽しみながらランディングしてください。
ここで市販の玉ウキ仕掛けを使うと、アタリは分かりますが、ウキがぴょこぴょこしていると合わせたくてたまらない衝動に駆られますので、どうしても早合わせになって逃げられてしまう可能性が多くなります。
そういうこともあって我が家ではウキを使わない探り釣りスタイルが定番となっております。
針のはずし方
挟まれたことがない方は勉強として一度挟まれてみるといいです。あんなに小さなハサミですが、血こそ出ませんがかなり痛いですから・・・
エビは釣り上げられると長い手を振り回して攻撃してきます。ザリガニみたいに背中を捕まえても、手が長いですから普通に挟まれます。
ですので、その手を封じるように親指と人差し指で後ろから腕の付け根と第2関節の間を挟むようにして掴みます。そうするとさすがのテナガエビもおとなしくなります。
それから針を外します。針がエビの口にしっかり掛かっているので、案外取れません。しかもエビの口付近はごちゃごちゃしているので、指が太い人なんかは細い針を掴むことすら大変です。
その場合、ピンセットやフォーセップなんかがあれば便利です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?あなたのおうちのご近所にもテナガエビスポットはあると思いますので、試してみてはいかがでしょうか?
お子さんがいる場合だったら、卵を持っているメスは逃がしてあげないと、来年またエビ釣りができなくなるよ。なんて環境教育ができちゃったりして、お父さんの株が上がったりするかもしれません。
外道のハゼ類やカニなんかを地面に放置するような、クソな大人にならないよう子供たちにはちゃんと教えてあげたいですね。
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