デカい鉄板バイブってやっぱり苦手だわ!

サーフのフラットから沖堤の青物まで、圧倒的な飛距離と魚を寄せるパワーで、瞬く間に市民権を得てしまったデカい鉄板バイブですが、

その形状によりキャスト時に回転してしまい飛距離が出ないのと、フックがラインに絡まってエビ状態になった時のストレスから、敬遠される方も多いと思われます。

かくいうボクにとっても苦手なルアーの一つであります。

 

キャスト時にどうして回転してしまうのか?

大型鉄板バイブをキャストしたことがある方は分かると思いますが、キャストが決まった時のあの飛距離はかなりの武器になります。

しかし、キャストにミスってしまった時の残念な飛距離とそのあとにやってくる、エビ状態の2段階のストレスは、

「もう投げたくない!」と思わせてしまうくらいのがっかり感をキャストする者に与えてくれます。

ではなぜ、回転してしまうのか?

それは、キャスト時に重心の位置が定まっていないから起こるのだと考えられます。

ご存知鉄板バイブはルアーのヘッド部分に鉛のオモリが付いています。

ルアーの重心となるそのオモリ部分を、キャスト時に進行方向に向かって先行して飛ばすことができればクルクル回転するということはほぼありません。

しかし、ルアーをリリースした瞬間に重心である頭が進行方向に対して後ろになっていると、飛んでいる途中に重心が前に出ようとするので、ルアーが回転してしまうのです。

さらに重心が定まっていない状態で風を受けると、アンバランスなうえに回転するきっかけになりますので、もうどうしようもなくなります。

そして、クルクル回って着水したときにぐちゃぐちゃの状態で着水するのでフックをラインが拾いやすくなり、そのままエビ状態になりものすごい抵抗となりルアー回収に苦痛をともないます。

ボクは最近4000番のトルクのあるリールに変更しましたんで、以前よりは少しは楽になりましたが、セルテートの2506Hを使っていた時は、トルクが足りなくて途中で休憩を入れたいくらいでした w

 

回転させないためのキャスト

理屈としては、キャスト時のテイクバックの最後尾の部分で、ルアーの頭が後ろ側を向いていればいいわけでして、

そこからはルアーに遠心力がかかりますので、そのままの姿勢をキープしてくれるので重心が前を向いたままキレイな飛行姿勢で「バビュ~ん!!」と飛んで行ってくれます。

ボクもある方から教わってやってみたんですけど、それを意識して投げると割とうまく飛びます。でも意識していない時はやっぱり失敗することが多いです。

具体的にどうすればいいのかというと、投げる前にルアーの回転を止めておいて、頭が後ろを向いている時にキャストすればいいのです。

ボクは普段のキャストはペンデュラム風のキャストなので、テイクバックからリリースまでは一連の流れとなっています。

そうするといくら回転を止めておいても、テイクバック中にルアーが前を向いたり横を向いてしまうこともあるので、失敗が多いのだと思われます。

一番良いのは、剣道の面構えのように振りかぶったところで一度動きを止めて、そこでルアーの向きを確認してから投げるのが一番失敗が少ないと思われます。

それ以外にも、振りかぶる時に勢いよくテイクバックする投げ方の場合は、テイクバックの時点でルアーに遠心力がかかるので、ルアーの頭が後ろを向きやすいと思うのでミスキャストが少ないんじゃないかと思われます。

30g以上ある重量級のルアーでこれをやるのはちょっと怖い気もしますが・・・

 

まとめ

この方法は後方重心のメタルジグが良く飛ぶのと同じ原理ですね。

前方重心のメタルジグがあまり飛ばないのは、飛行途中に重心のある頭部分が尻尾部分を追い抜いているから飛距離が落ちてしまうのです。

メタルジグは頭の部分にラインを結ぶので、鉄板バイブのようにキャストの前から重心の位置を任意に動かすことができないので、どうやっても後方重心のメタルジグには飛距離で負けてしまうのです。

鉄板バイブも8センチとかの小さめの鉄板なら、あまり意識しなくてもミスキャストが少なくて済みますが、10センチを超えてくると意識しておくといいと思います。

先日投げてみたスパローの30gも、デカ鉄板の部類に入るなと感じたので書いてみました。

 

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