自由研究の手伝いをして感じた海岸線の変化

小学生の時、夏休みの宿題は最後までとっとく派でしたか?

もちろんボクもその口でした。

ボクの嫁さんは先に終わらせる派だったみたいで、この夏休みも子供にはっぱをかけてどんどん終わらせているみたいです。

 

先週くらいから大人も夏休みに入りまして、子供の自由研究を手伝わされております。

遠州灘から駿河湾にかけての海岸線について調べているようで、写真を撮りに出かけたり、お父さんの持てる知識をフル活用させ、獲れる魚や地形について調べたりしています。

 

御前崎の海岸浸食

御前崎の海岸の写真を撮りに行ったのですが、ボクの知っている15年前までとは大きく様変わりしていました。

 

一番大きく変わっていたのは、中西川河口付近の砂浜がなくなってたことです。

ボクが初めてサーフからヒラメを釣った場所なんで覚えていたんですが、堤防の下のテトラポッドぎりぎりまで波が押し寄せており、砂浜なんてホントの河口部分しかない状態でした。

当時も海岸浸食は進んでいたんですが、砂浜部分は堤防から30mくらいはあったはずで、河口から浜岡方面は行けなかった気がしますが、御前崎方面にはずっと歩いて行けた記憶があります。

 

そこから東に向かって、尾高、坂下付近はあんまり変わっていなかったので、おかしいなと思ったら養浜工事を行って、砂を持ってきて増やしていたみたいでした。

 

次に岬の先端部分の岩浜は、大きな変化は感じませんでした。でも、堤防が高くなったので車の窓から海が見えなくなってしまってちょっと残念でした。

ここで潮干狩りをするんですけど、こちらでは潮干狩りといえば「アサリ」ではなく、タコやツボという岩につく巻貝を拾うことを潮干狩りと呼びます。

岩の形状も伊豆のような本気のゴツゴツした岩ではなく、砂礫でできた岩なので、表面が丸みを帯びており、ハンマーなんかでたたくと簡単に割れるというのが特徴です。

そこからマリンパーク御前崎までちょっとだけ砂浜があって、人工砂浜のマリンパーク、御前崎港へと続いております。

 

ウミガメの産卵場所の減少

変わっていない部分もありましたが、全体的には明らかに砂浜の減少が進んでいると感じました。

もともと、アカウミガメの産卵場所としての役割も果たしていた砂浜が減少したことにより、カメの産卵数も減っているのではないかという気がしました。

ボクも子供の頃、夏休みにカメの産卵の観察や、明け方釣りに出掛け、産卵終わりで海に帰るカメを目撃したりしたこともありましたが、最近はどうなんでしょうか?

 

ひとつうれしい報告もありました。

釣り仲間からの報告なんですが、焼津の浜でウミガメが産卵したというのです。

 

焼津の石だらけのサーフに上陸し、わずかな砂地を見つけてそこで産卵したみたいです。

真っ暗な夜に上陸し、よくそんなわずかな砂地を見つけたなと感心しました。

もともと産卵場所であった、御前崎方面の砂浜が減少しても、新たな場所を見つけてそこで産卵するなんて、ちゃんと環境の変化に対応しているのだなと思い、うれしく思いました。

 

 

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