なぜシーバス用ジグヘッドは円錐型がデフォルトなのか?

画像出典:オーナーばり(オフィシャルの写真なのにワームの差し方が上下逆だから気を付けてね!)

ジグヘッドといったら昔はラウンド型が普通のジグヘッドでした。バス関係では今でもラウンド型が主流だと思います、たぶん…

でもいつからか、シーバス用のジグヘッドは先端の尖った円錐型が主流となっていました。

そこにはあの人の存在が大きく関係していました。

アピールしないワームの誕生

2004年あの人の手により今までにないコンセプトのワームが誕生しました。

それまでのソルト用ワームといったら、エコギアのパワーシャッドに代表されるテールをブリブリ動かすようなワームがほとんどでした。

バス用としては人間にはほとんど動いていないように見える、ピンテール系のワームはありましたが、ソルト用としてはメバル用のスクリューテールグラブくらいしかピンテール系のワームってなかったと思います。

今でこそルアーは動かさなくても釣れるということが、一般にも浸透し始めてきていますが、当時、動かないルアーなんて釣れるわけがないというのが世の潮流でして、一部の玄人アングラー以外はみんなそう思っていました。

もちろんボクも知らない方の一員でした。今でも半信半疑ですがw

そんなソルト界に革命を起こしたワームがマーズのR32です。

オヌマン曰く、「生のイワシの動き」と言っていたと記憶しています。

ゆっくり巻いても早く巻いても、ウォブリングもしないし、ローリングもしません。人間の見た眼には全く動いていないように見えますが、魚にとってはテールをわずかに震わせて泳ぐ生のイワシに見えるそうです。

アピールしないワームに合わせるジグヘッド

しかし、生のイワシワームも通常のラウンド型のジグヘッドに合わせると、水を受ける面が球状で広いためセットしたワームが動きすぎてしまったり、浮き上がりが早すぎて、狙いのレンジを外れてしまったりするので、水を後方へ逃がす形状の円錐形のジグヘッドが必要になってきたわけです。

最初はバス用のカルティバ・ドーターヘッドを使用していましたが、オヌマン開発の専用のカルティバ静ヘッドが登場したわけです。

その後、後発として発表された商品は全部同じような形状ですよね。もうこの時点で、現在のシーバス用のジグヘッドはほぼ完成されていたわけです。

現在主流のジグヘッドにはほとんどオヌマンの影が・・・

現在主流として釣り具店でよく見かけることのできるジグヘッドといえば、

カルティバ・静ヘッド

コアマン・パワーヘッド

ダイワ・シーバスジグヘッド

マドネス・バクリーヘッド

地域によって差はあると思いますが、ボクのよく行く釣具店ではこの辺がラインナップされています。

静ヘッドに関しては、小沼氏が最初に開発に携わった製品なんでオヌマン色のジグヘッドです。

パワーヘッドに関しては、コアマンの代表の泉氏がコアマン社を立ち上げるまでは、小沼氏と一緒にR32を使用して釣りをしていましたんで、ドーターヘッド、静ヘッドがパワーヘッドの原型といえます。

ワームに関してもR32をコアマン流にアレンジしたのがコアマンアルカリです。

シーバスジグヘッドは、小沼氏がダイワ社と契約してからDS-35(現ミドルアッパー)と一緒に開発に携わった製品なんで、こちらも小沼氏が関係しています。

バクリーヘッドももちろん小沼氏が開発に携わった製品です。

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あれ、全部オヌマンのジグヘッドだw

 

同じようなコンセプトで、同一人物が開発に携われば、似たような製品になってしまうのは当たり前ですよね (^_^)v

まとめ

シーバス用のジグヘッドの形状が、円錐型がデフォルトになった理由は、市販されているほとんどのシーバス用ジグヘッドの開発にオヌマンが関わっていたからなんですね。

動かないワームをセットして、なるべくアクションをさせないというコンセプトのもと開発を進めていくと、あの形がベストということになるんでしょうね。

シーバス専用のワームとジグヘッドを完成させた小沼氏の功績は、末代まで語り継がれることでしょう。

↓こちらのマーズさんのブログを参考にさせていただきました。

 

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