お年寄りはなぜ催眠商法にはまってしまうのか?

家の近所に半年くらい前にできた「ハイハイ」の店が、先日閉店していました。

※注「ハイハイ」とは一種の催眠商法のことです。

これで、近所で騙されるお年寄りがいなくなるので安心したという半面、店側としては十分売り上げが上がったから撤退するということだと思うので、これまでに多くのお年寄りがお金を使ってしまったんだろうなと思われます。

しかし、騙されていると思っているのは当事者の本人たちではなく、周りの家族や親戚たちだけで、本人たちは騙されたという意識は全くないというところがポイントです。

普段、家族からも相手にされなくて寂しい思いをしているお年寄りに、自分の孫くらいの年齢のスタッフたちが優しく声をかけて、家で聞いてもらえないような愚痴も親身になって聞いてもらえる(営業スマイルだとしてもうれしい)喜び。

お父さんがキャバクラへ行っておねいさんに話を聞いてもらうのと一緒。

お母さんが平日にママ友とランチに行くのと一緒。

ボクたちが釣具屋に行って散財するのと一緒。

・・・・・

最後に買わされる高額な布団や健康器具が欲しいわけじゃなく、結局は「楽しい時間」にお金を払っているんですよね。

お父さんだって、会社経営をしていたり相当なヤリ手ならまだしも、普通に会社勤めしてるだけだったら、若い女の子と接する機会なんてないでしょ?

魚釣りだって、魚が食べたいからやってるわけじゃないでしょ?食べたいだけならロッドやリールにお金をかけるより、魚屋で買ってきた方がどう考えたって安上がりです。

誰だって心を満たすために、趣味やら何やらで何かしらやっているわけです。

「うちのおばあちゃんが変な催眠商法にはまってて困るわ」

なんて言っている人も、なんではまってしまうのか考えてみてください。一人暮らしをさせて寂しい思いをさせているんじゃないですか?

同居していても、お年寄りだけ相手にしてなかったりしませんか?

困るわと言う前に、お年寄りに対してもっと優しく接してみてはどうでしょう。家庭内で寂しい思いをせず、楽しく過ごせていれば催眠商法にはまったりはしないはずです。家族のつながりというものが希薄になっている現代ならではの現象だと思います。

超高齢化社会は目前です。今後ますます寂しいお年寄りが増えていきますので、こういった商売はますます繁盛していくと思います。

行政で防げないかといっても、当の本人たちが騙されたとは思っておらず、被害届も出さないので動きようがないのが現状のようです。

そういう時代になっていくのでしょうがないのかもしれません。身寄りのないお年寄りは防ぎようがないかもしれませんが、少なくとも家族のいるお年寄りは、家族の対応次第で防ぐことができると思います。

もし、身内で引っ掛かりそうな人がいたら是非やさしい声を掛けてあげてください。家族でお年寄りの心を満たしてあげれば防ぐことができると思います。

 

 

このブログを読んでいる読者の方のほとんどの方は、釣りが趣味だと思いますので、釣りという趣味を一生続けていれば、こういった催眠商法に引っかかることはないと思います。

でも、死ぬまでに釣り道具にいったいいくら費やすでしょうね?

たぶん、積もり積もって高額な布団や健康器具なんか目じゃない額になるでしょうねw

結局はどっちもどっちなのかな?

 

↓ 昔読んだ本でこんなことが書いてあったなということを思い出したので、ペンをとってみました。

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