仕事を終えて家に帰ったら、小学生の娘がピアノの練習をしておりました。

なんでも学校でみんなで歌う歌の伴奏を任されたそうで、帰って荷物を片付けているボクに向かって「はい、歌って!」と、いきなり前奏を弾き始めたのです。

「ちょっ、まてよ！」というボクの叫びも聞き入れられず、勝手に演奏は始まり、言われるがまま歌い始めました。

幸いにも知っている歌だったので3番まで歌い切りました。

2番3番くらいにはボクも調子に乗り出しまして、テノール歌手の気分で子供の伴奏の横で歌い切りました。

気分よく歌い終え、

「上手になったね、これならみんなの前で弾いても大丈夫じゃないかな」

と褒めてあげました。

しかし、怪訝そうな顔をする子供。

「3番くらいから息止めてた」

「んっっ」

どういうこと？　3番の歌詞が間違ってたのか？

いや、そんなはずはない、楽譜を見て歌ったから間違ってなかったはず。

ピアノも呼吸法とかあったっけ？

いや、ピアノは管楽器じゃないから、息継ぎとか関係ないはず。

なにかこの状況で息を止めなくてはならない事件は起こっていないはず。

一瞬のうちに様々な思いを巡らせてみたけど、答えは導き出せませんでした。

「口がくさかった」

ガーーーーン!!!!!

嗚呼、そうなのね。

お父さんの口がくさかったのね。

それは悪うございました。

もうね、40歳にもなれば口の一つや二つクサくなりますよ。

口だけじゃなく、身体のいろんなとこがニオってきますよ。

一日働いてきて、口もゆすがず大声で歌えば、そりゃあニオイますわな。

ニオイの発生源はお父さんだとしても、いきなり歌わせたそっちにも責任がありますぜ。

・・・

こうして親離れって起こっていくんだなー

世のお父さん方、気を付けましょうぞ 　w

竜馬がゆく全巻セット買っちゃったから、もう休みの日も遊んであげないよーだ。

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司馬遼太郎 文藝春秋 2014-12-12

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